- コントーションの文献調査をして思ったのは、芸としての「コントーション」は「曲芸」と言えるのか、ということです。
サーカスの場合、その演目の大半は、観客をハラハラドキドキさせることに意義があるのに、コントーションの場合、ただ人体の柔らかさを見せるだけでは観客はドキドキはしてくれない。そこでバランス系の要素や組体操の要素を加えることが多いわけですが、そうすると「コントーション」と言う名称の演目でなくなってしまうのです。
日本のサーカス関係の資料を調査して「コントーション」に関する記述が乏しいのは、その辺に理由があるような気がします。