kiyoshi-sawano’s blog

沢野清です。 趣味はラクガキです。コントーション(軟体芸)的なものをよく描いてます。

 「こんなの僕らの知ってる・・・

滝沢聖峰先生じゃないっ!」と海に向かって叫びたくなるほど、良い意味で意外性のある作品でした。「滝沢氏って、普通のマンガもえらく面白く描けるのだなあ!」と。

安部窪教授の理不尽な講義 2 (ビッグコミックススペシャル)

安部窪教授の理不尽な講義 2 (ビッグコミックススペシャル)

 滝沢氏の戦争と関係ない作品としては既に『ガンズ&ブレイズ』があるのですが、歴史物で、それも明治初頭の北海道での旧幕臣二人組の逃避行という、それなりにマニアックな内容でした。対して、こちらは、オカルト物でかつコミカルな作品で、実に一般向けな内容でした。それに例によって、女性キャラの絵もどんどん魅力的になってましたし。まあ、なにより主人公の安部窪教授が、最初はいやなオッサンそのものだったのが、次第に人間的魅力に溢れる人物だと分かっていくのが良いんですよ。現在も連載中の『ばら物語』も異色作で非常に良いのですが、こういう現代物もまた描いて欲しいと思ってしまうのが、ファンのわがままなところなんでしょうねえ。