kiyoshi-sawano’s blog

沢野清です。 趣味はラクガキです。コントーション(軟体芸)的なものをよく描いてます。

古橋秀之氏に関するいくつかの疑問

 先週忙しくて読めなかった新聞を読んでたら、12月13日付朝日新聞の今年の書籍特集で、古橋秀之氏の『冬の巨人』が取り上げられててびっくり。

冬の巨人 (徳間デュアル文庫)

冬の巨人 (徳間デュアル文庫)

 大学文芸部員が選んだ本の一冊、という所が微妙ですが、数多あるラノベのなかで特集全体でも選ばれたのは1冊だけだったところが驚き所で。正直言って、フルハシ信者の私から見てもずば抜けた傑作とは思えない(「傑作」だとは思う)んですが、今年すば抜けてた『シスマゲドン2』をお堅い新聞に載せるわけにはいかないから、やはり信者の方が居たんですかね?
超妹大戦シスマゲドン2 (ファミ通文庫)

超妹大戦シスマゲドン2 (ファミ通文庫)

 それはともかく、この際いい機会なんで、古橋秀之氏に関して私が抱いているいくつかの疑問をまとめてみましょう。

  • 古橋氏は一般文芸や本格SFを書ける実力(文章力、構成力、発想力、知識量、思想性その他)がありながら、なぜ「ラノベ」というジャンルに拘るのか?
  • 古橋氏は近作に見られるような、何らかの元ネタがないと作品が書けないのか(あまりにも「・・・を思わせる」という評価の作品が多すぎる)?
  • しかしだとしたら、初期にはケイオスヘキサ3部作や『ソリッドファイター』、『タツモリ家の食卓』などのようなオリジナリテイの高い作品が書けていたのはなぜか?
  • 古橋氏の作品は小説家や編集者の評価が高い、というのは都市伝説ではないのか?そうでないとしたら何故か?
  • 古橋氏は食えているのか?
  • 『龍盤七朝 ケルベロス』はいつ連載を始めるのか?そしてちゃんと続くのか?

 あと、最近の私の妄想は、伊藤悠氏が『サムライレンズマン』をマンガ化してくれることです・・・。