レトロ建物好きにはたまりません

絵で見る 明治の東京

　私にとって穂積 和夫氏といえば、なんといっても高校時代に買った『自動車のイラストレーション』（1969年、ダヴィット社刊）の著者として忘れられない方であります。なにしろ当時自動車を描く上で参考になる本と言えば唯一無二の本で、非常に参考にさせていただいたものです。
　氏は男性ファッション、特にアイビールック関係のイラストでも有名だそうですが、1980年代以降は日本の歴史的建築物に関する著作のイラストを多く担当されていました。それもここ最近はお見かけしていなかったですが、今日たまたま行った書店にこの本があって驚きました。『絵で見る明治の東京』というタイトルにふさわしく、白黒のカッチリとしたタッチのイラストが多数掲載されていて実にすばらしいです。もちろん先日行った新橋停車場の再現図もあって、余計に嬉しかったです!氏は昨年で「傘寿」だったそうですので、数えで80歳！になってらっしゃるわけですが、お歳を全く感じさせない力作であります。