特段専門分野でもなんでもない事について、ある程度信頼できる資料にあたって調べるには、初めにその分野の適切な概説資料を見つけなければならないわけですが、シロウトにはまずそれが難しいですよね。
以前「コントーション(軟体芸）」の歴史に関する文章を書くため文献調査をした時、なんとか書ける見通しがたったのは『中国芸能史』（著/傅起鳳、傅騰竜、訳/岡田陽一）を読んだ時で、あの本に出合えたのはNPO法人国際サーカス村協会代表の西田敬一氏の著書に紹介が有ったためだったと思う。
西田氏の著作はコントーションにはほとんど触れて無かったけど、「サーカス」全般を知るとっかかりとして必須だった。
また氏が運営する沢入（そうり）国際サーカス学校を知ることができたのも重要だった。
沢入国際サーカス学校は現在の日本人コントーショニストに大きな影響を与えている上、コントーションに関する貴重な情報が掲載されている「会報」をネット公開していて、記事作成にあたり大いに助けられた。
日本のサーカスを調べるにあたり、西田敬一氏の著作に接しないことは有り得なかったとはいえ、地元の図書館に著書が所蔵されていて早い時期に読めたのはラッキーだったと思います。
